能楽に対してどんな印象をお持ちでしょうか?
「難しそう。観に行くのに勇気がいる」「分かりにくく、古めかしい」
そんな声が聞こえてきそうです。
決まりごとや様式を知らないと理解しにくいこと。
演じられる内容が室町時代から670年に渡り基本的には変わっていないこと。
誤解を恐れずに言ってしまえばそのような要因が挙げられるかと思います。
ところが時代に迎合することなくあえて変わらない能楽の精神性の高さに目を向けると印象が変わるはずです。
決まり事や様式が存在し受け継がれているのにも深い理由があります。
能楽は観客と演者が対等な関係であり相互理解で成立する世界です。
観客=お客様という受け身の立場ではなく、その世界を知ろうとする能動的な態度こそが気付きの第一歩です。
未来の予測が難しい時代で生きていかなければならないからこそ
能楽が受け継いできた歴史やアイデンティティに触れてほしいと思っています。
本質に触れることで、今までの自分にはない新しい価値観や発想に出会うことができるはず。
そういった能楽を学びたいというモチベーションと、その場所を提供することが仁和能楽学舎の役割です。
これまでにはない新しい能楽の魅力を再発見できるかもしれません。
「さぁ、能楽をたのしもう!」
・2020年 仁和能楽學舎 設立(元々は3ヶ月間の春季/秋季講座の提供を想定)
・2021年 コロナ禍の企画としてオンラインサロンの開始、こどもお囃子体験会の実施
・2022年 能楽を楽しむ会の開始、オンライン能楽講座の実施
・2023年 能楽を楽しむ会プラスの開始、ウェブサイトリニューアル
理事長
髙津 久仁枝|Kunie TAKATSU
愛知県名古屋市出身 1960年生まれ
メッセージ
世界的な注目を浴びる日本伝統芸能である能楽。
日本文化の源泉であり、過去六百七十年に亘って日本人の心を育み多くの芸能、文化の発展に寄与してきました。
多様な価値観の交わる現代にこそ、学びたい日本独自の精神文化です。
しかし、日本人にとっても本格的に学ぶ機会が少なく、相対的に敷居が高いものと感じられてしまう傾向がありました。
わたしたち仁和能楽學舎は、能楽を通して日本伝統文化を学ぶ機会の創出を目的に設立されました。
能楽を総合的に学ぶことにより、日本人としての精神性を育み、
普及・継承させることで日本文化の発展にも寄与するものであると考えています。
誰もが能楽を本格的に学ぶことができるオープンな場所として能楽を普及発展させていきます。